アマテラスとスサノオ 姉弟の物語

神聖な場所

毎月25日は神話の日。

今回からは、

アマテラスとスサノオの

姉弟の物語に入っていきます。

イザナギから

『出てけー!』

と言われ、スサノオは

出ていきます。

根の国(イザナミのいるところ)に行くのに

まずは、高天原にいる

アマテラスお姉ちゃんのところに

『根の国に行くねー』

と話してから行こうと考え

高天原を目指します。

いざ、高天原にのぼろうとした時

山や川が轟き

大地が震えました。

それを見た

アマテラスは

『スサノオは、もしや、高天原を乗っ取りに来たのではないか?』

と思ってしまいます。

スサノオがアマテラスに会うと

アマテラスは言います。

『スサノオ、何の為にここに来たのか?』

『邪心はないよ。ただ、お母さんのいる国に行くから、その前にお姉ちゃんに会いに来たんだよー』

アマテラスはまだ信じられないので

『それが本当のことだと、どうすれば分かるのだ?』

スサノオは提案します。

『お互いにウケイをして、子どもを産みましょう!』

※ウケイとは、言った言葉の可否で吉凶を判断する占い

こうして、二神はそれぞれ、天の安の河をはさんでウケイを行うことにしました。

まずアマテラスは、スサノオの腰に下げている十拳剣を貰い受け、三段に折って、天の真名井で振りすすぐと、噛みに噛んで、狭霧を吹き出し、三女神を生みました。

今度は、スサノオがアマテラスの身につけていた飾りを貰い受け

天の真名井で振りすすぎ、噛みに噛んで、狭霧を吹き出し、五男神を生みました。

そこでアマテラスは、スサノオに

「この後から生まれた五柱の男子は、私の持ち物から生まれたので、我が子。先に生まれた三柱の女子は、おまえの持ち物から生まれたので、おまえの子だな。』

アマテラスは、自分の方がいっぱい神を産んだので、自分の勝ちだと言いました。

けれども、スサノオは、

「私の心が清く明らかだから、私の生んだ子はたおやかな女神でした。この結果から申し上げて、わたしの勝ちです。」と言って、勝ちに乗じて

アマテラスが営む田の畔(あぜ)を壊して

その溝を埋め、

また大嘗(おおにえ)のお供え物を供える御殿に

屎をまきちらしました。

それにもかかわらず、アマテラスはスサノオを咎めずに

「屎のようなものは、わたしの弟が酔って吐き散らしたものでしょう。また畔を壊し、溝を埋めたのは、土地がもったいないと思って、わたしの弟がしたことでしょう。」

と、スサノオをかばいます。

なので、スサノオの行いは、止まないどころか、

ますます悪くなるばかりでした。

神様同士でも

『嘘だ!』と疑ったり

乱暴を働いたり、庇ったり。

なんて人間らしいんでしょう。

古事記は、解釈は人の数だけあります。

だから、何が正しいかはありません。

このエピソードから

貴方はどんなことを想像しますか?

ちなみに、上巳の節句の雛壇飾りで

お雛様→アマテラス

御代理様→スサノオ

三人官女と五人囃子→このエピソードで生まれた神々

という話もあります。

さて、次回はあの有名な神話ですよ

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