三種の神器は、日本が○○を大切にしている証です

本日は、前回の
日本神話についてのお話の続きを
お送りいたします。

前回を少々振り返りますと、
私たちは、日本という国に 

どんなはじまりの物語があり、
どんな思いでスタートした国なのか。
そこを学ばずに育ちました。

どこの国も、
神話を持つほど歴史のある民族は、
それが事実かどうかは別として、
真実として受け止め、信じ、
大切にしているのです。



その文脈の中に流れる価値観こそ、
受け継がれた大切なものだからです。



それを踏まえた上で、
本日は日本神話の中でも有名な
三種の神器についてお伝えいたします。

現代に生きる日本の神々

三種の神器。

鏡と剣と勾玉
(かがみ・つるぎ・まがたま)。


この3つは、皇室の祖とされる
天照大神(アマテラスオオミカミ)が、
地上に下られるお孫さんの
瓊杵尊(ニニギノミコト)に手渡したもの。


『鏡』は、慈愛を
『剣』は、勇気を
『勾玉』は、知恵を
表すとされています。


これは、表現者により少し異なり
南北朝時代の公卿、北畠親房は
著書の中で

『鏡』は、清き明き直き心
『剣』は、決断
『勾玉』は、慈悲
の象徴と言っています。

ですが、古神道の学びでは
このように少しずつ違うということは
決してありませんでした。

三種の神器は、ズバリ

言霊の叡智をあらわすもの

皇室でのみ長く伝わっていた
古事記における神話には、
祭祀の最高峰たる歴代天皇が、
その役割を果たすための叡智が
詰まっているのです

一般の人には分からないよう、
物語にして。

三種の神器が言霊と
どのようにつながるのか、については
神話講座で詳しく解説しますが



一般的な解釈では
この3つを大事にするということは、
「『徳』をもって地上を治めるんですよ」という
おばあちゃまから孫への教えです。



そのため天皇家は、
武力ではなく人徳を大事にし、
権力ではなく、権威として
存在しているといえるのです。

かえりごともうし。報告は大事!


日本において、神話の中のお話は
ただの昔話ではありません。

神話の中で大切にされている価値観が
脈々と2,000年以上の長きにわたり
現代に続いています。



ニニギノミコト(孫)が地上へ向かう際、
アマテラスオオミカミ(おばあちゃま)が
もう一つ手渡したものがあります。

それは、「斎庭(ゆにわ)の稲穂

これで、国民が飢えないように
と手渡された稲穂です。


この、稲を育て、
国民が飢えないようにするんだよ
という思いは、今も大切にされています。

アマテラスオオミカミを祭っている伊勢神宮。

ここでは、毎年
《神嘗祭・かんなめさい》という
大きなお祭りが秋にあります。

このお祭りには、別名があります。
それは、

覆奏(かえりごともうし)

この不思議なお名前。
意味は、《ご報告》

いったい何を、誰に
ご報告しているのでしょうか?

なんと、あの
斎庭の稲穂を受け継いだ私たちが、
今年もまた豊かな稲の実りを授かりました。
本当にありがとうございました
。』

と、手渡してくれた神への
感謝のご報告をしているのです✨

また、このお祭りとは別に、
天皇陛下御自身が、皇居の中で
新嘗祭という儀式を行います(11/23)。

こちらもまた、
『今年もまた、稲が実りました』という
ご報告の祈りです。



ギリシャ神話やローマ神話や北欧神話。

世界中の民族が神話を持ち、
それぞれの世界観を大切にされています。

ですが、その神殿は、
現代においては、「遺跡」です。



日本のように今現在でも祭祀が行われ
アマテラスオオミカミの子孫である天皇が
首都東京のど真ん中にある
皇居に住まわれている日本。

イスラエルに行って、
ダビデ王やソロモン王のご子孫が
今も宮殿に住んでいたら…
ちょっとロマンを感じて興奮しませんか✨?

そんなロマンあふれる状況が
息づいているのが、
私たちの国、日本です。


*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

本日も最後までお読み下さり
ありがとうございました(*^_^*)♪!

発酵クラブ 篠崎房子

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次