こんにちは♪ つなぎ屋たかです。
2025年も折り返し地点を過ぎ、
下半期が始まりましたね!
さて、今日は結びの神さまのお話しです♪
万物の始まりの神、
完全で完璧な存在である
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。
その次にお生まれになったのが、
男性性に偏った
高御産巣日神(たかみむすびのかみ)と、
女性性に偏った
神産巣日神(かみむすびのかみ) という、
結びの神さまです。
この一文を学んだとき、
私の古事記の先生、
神話研究家の加藤昌樹先生が
こんな問いかけをしてくださいました。
「なぜ、宇宙は完璧な神を増やさず、
偏りがあって不完全な神を生んだと思いますか?」
そして、こうも教えてくれました。
「完全なものを増やすよりも、
不完全で未熟なもの同士が力を合わせていく方が、
もっと美しい世界をつくれる。
祖先たちは、きっとそう信じていたのではないでしょうか」
これは、 この後に出てくる
伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ) の
国生みでも表現されている価値観です。
この二柱の神も、
最初から完璧だったわけではなく
最初は国生みを失敗をしてしまいます。
ですが、
未熟な2人だからこそ学び合い、
支え合いながら、
新しい国を生み出していく、
という物語が展開していきます。
「完璧な人なんていない。
未熟だからこそ、一人ではなく、
誰かと力を合わせることで美しいものが生まれる」
これこそが”むすひ”の力であり
それが美しいんだということを
古事記の物語を通じて教えてくれている気がします。
私自身 かつては
「完璧な母にならなくちゃ!」と
一人で抱え込みすぎていた時期がありました。
でも古事記に出会い、
少しずつ変わっていったんです。
「完璧じゃなくていい」
「むしろ、未熟な自分を認め、
誰かに頼ることの方が大事なんだ」
そう思えるようになってから、
旦那さんにも「助けて」って言えるようになり、
義母や私の母にも「手伝って」って
頼れるようになりました。
家族の中に、 喜びを分かち合う時間が 増えていったんです。
これが 「むすひ」の力なんだと思います。
”生み出す力””結ぶ力”をつかさどる
高御産巣日神と神産巣日神。
不完全なもの同士が結び合うことで、
何か新しい喜びや命や形が生まれるーーー。
それを、私は
「おむすび」に重ねて見ています。
そう!「おむすび」は、
まさに「むすひ」の象徴。


しかも、、、 古事記の中では 男性神には
「ヒコ(彦)」、 女性神には「ヒメ(姫)」
という音がつきます。
「ヒコ」 「ヒメ」 つまり、
コが男性、メが女性を表していて
縦に読むと「コメ(米)」が現れます!
つまり、男性と女性という
偏った能力を持つ者同士が 結ばれることで
米というイノチの源が生まれ、
それを結ぶことで「おむすび」になる。
おむすびは、ただのご飯じゃない。
人と人の”結び”から生まれる、
イノチの形なのではないでしょうか。
だから、今日はぜひ、
「おむすび」を食べてみてください♪


あなたの中にも、
高御産巣日神と神産巣日神の 「むすひ」の力が
じんわりと広がっていくかもしれません^^
こんな風に 古事記に記された
祖先メッセージを
日常にそっと取り入れていけたら、
私たちの暮らしはもとっと豊かになっていくはず。
そんな願いを込めて、
今月の古事記コラムを綴りました。
読んでくださったあなたの日常に
古事記を書き残した祖先の息吹が
やさしく届きますように^^


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