出世魚とは?
出世魚とは、
成長するとともに呼び名が変わる魚のこと。
なぜ、名前が変わることが「出世」になるのか?
それは、武士の風習に関係があるんです!
昔は、元服(今の成人)を迎えると、
名前を変えたり、着るものを替えて、
大人の仲間入りをお祝いしました。
また、出世すると身分に応じて
改名することもあり、
縁起がいいと言われてきました。
このような風習から、
成長するにつれ名前が変わる魚は
「出世魚」と呼ばれ、
縁起物とされるようになったのです。
出世魚は、”出世”と言われるように、
名前が変わると美味しくなるという特徴があり、
味の変化を楽しめるのも醍醐味です。
出世魚の条件って?
じゃぁ、名前が変わる魚は
全部、出世魚?というと、
意外にも、そうではないんです!!
武士だって、
出世するには、家柄・能力・運など
条件が揃わないといけないですよね?
それと同様に、
魚の世界でも条件があるんです。
出世魚と呼ばれるためには、
縁起が良いとか、
傷みにくいといった
条件が必要なんですって。
代表的な出世魚は?
なんといっても、鰤(ブリ)!
一般的に、体長80cm以上のものが「ブリ」。
それより小さいものは、
地域によって呼び方が異なります。
そして、
その数100種類以上とも言われています。
例えば、
関東では・・・
ワカナゴ→イナダ→ワラサ→ブリ
関西では・・・
モジャコ→ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ
その他にも、スズキやサワラ、コハダといった魚も
「出世魚」と呼ばれています。
ちなみに、鰤は、1月の旬の魚。
鰤といえば、何を思い浮かべますか?
鰤の照り焼き?ブリ大根?
それとも、刺身?
お雑煮に鰤を入れる地域もあるようですよ。
旬のものは栄養価も高いので、
ぜひ旬の時期に食卓に取り入れてくださいね!