19世紀の旅行家 イザベラ・バードが見た日本

今回は、19世紀 大英帝国の旅行家であり探検家。

紀行作家、写真家。ナチュラリスト。

そんな多くの肩書を持ち、

女性で初めて英国地理学会特別会員に選出された

‘‘イザベラ・バードさんがみた日本‘‘

についてみていきます。

明治維新後まもない、 1878年(明治11年)6月に来日し、

横浜から陸路東北の方へ向かわれています。

自分も馬に乗り、

もう1頭の馬には荷物を積み 山を越え、

道なき道を旅していました。

ある日、夜、宿屋に着くと

荷物を結んでいた革ひもが、 1本無くなっていました。

「ひもがない」

という事に気づいた馬子の男性は

1里も歩いてきた道を戻り、

夜道を探して、ひもを見つけて帰ってきました。

彼は 「ひもがほどけて落ちてしまいました。これです。」

そう言って、拾ってきたひもを差し出しました。

イザベラ・バードさんはびっくりし、

何時間も歩いてひもを探してきた彼に

チップを渡そうとします。

すると、 「とんでもないです。

これは私の結び方が悪くて緩んで落ちたので、

受け取れません。

最後まで無事に届けるのが

自分のしごとなので。」 と、

かたくなに辞退して 受け取らなかったそうです。

他にもさまざまなエピソードが残っていますが

イザベラ・バードさんは、

日本について、このように記載しています。

「多くの国を旅してまわってきたけれど、

こんなに正直な、

黄金の正直さを実践している人間がいる国は、

日本だけだ」 と。

これは、高貴な身分の方だけのことではなく、

前述したように、一般の庶民(国民)が

そのような気高さを実戦していたという記述です。

もしもそういった遺伝子が

私達の中に流れているのなら、

先人から受け継いだものは、

これからを生きる私たちの かけがえのない強さの源

かもしれません。

そして、その強さを次世代に繋ぎたい…

そう感じたら、私たちはすでにあるそれを、

ただ、思い出すだけで良いのかもしれません。

イザベラバードさんの日本紀行、

全体的には日本人の礼儀正しさや親切さ

また、治安の良さに多く触れています。

今とは比べ物にならないくらい

女性の旅が困難だった時代。

極東の国まで来て、

素晴らしい審美眼で

当時の日本を記して下さったバードさん。

時代を超えて 感謝のきもちを贈りたいと思います。

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