毎月25日は神話の日。
今日のお話は有名な八岐大蛇のお話です。
スサノオは高千穂から
出雲国に向かって出発します。
斐伊川の上流から箸が流れてくるのを見ます。
スサノオは、
上流に誰かいるのか?
と思い、上流へと向かいます。
すると、泣いている老夫婦神に出逢います。
アシナヅチとテナヅチです。
そして、もう一人の娘
クシナダヒメです。
スサノオが、
「なぜ、泣いているのか。」
と聞くと、2人は
「娘が8人いたのですが、ヤマタノオロチが毎年来て、娘たちを食べてしまいました。この子が、最後に残ったクシナダヒメですが、今夜この子も食べられてしまうと思って、泣いているのです。」
スサノオは、アシナヅチに聞きます。
「ヤマタノオロチとは、どんな姿をしているのか?」
「目はほおづきの様で、一つの体に頭が8つ、おが8つ。体には、苔やヒノキ、スギが生え、その長さは8つの谷、8つの山に渡り、その腹を見ると、いつも血にまみれてただれています。」
スサノオは、
「ヤマタノオロチを退治したら、クシナダヒメと結婚させて欲しい。」
ということを老夫婦に求めます。
老夫婦は、二つ返事で
「いいですよ。」
といい、更に、スサノオは、醸した強い酒を用意するようにお願いしました。
さて、いよいよヤマタノオロチが来る頃になると
スサノヲは、クシナダヒメを櫛に変え、自分の髪に刺し、垣に8つの入り口と、桟敷を設け、そこにそれぞれ8つの酒樽を置きました。
すごい山鳴りとともに、ヤマタノオロチがきました!
すると、良い香りのお酒に釣られて、ヤマタノオロチは、それぞれ酒樽に顔をツッコミ、お酒をグビグビのみ、酔って寝てしまいます。
そこで、スサノヲは飛びかかり、ヤマタノオロチを切りました。
その中で、ヤマタノオロチの尾を切ると、見事な太刀が出て来ます。
この太刀が3種の神器の一つ、草薙剣。と言われています。
無事、ヤマタノオロチを倒したスサノオとクシナダヒメは結婚します。
そして、その時に歌を詠みます。
「八雲たつ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」
(雲が幾重にもわく出雲地で、妻との新居に良い場所を見つけた。妻のために、垣根を幾重にも造ろう)
これが、日本最古の和歌と言われています。
そうそう、こんな物語だった!
って思い出していただけましたか?
なぜ、老夫婦がすぐに、スサノオとの結婚を認めたかというと、名前を聞けば、誰でもその神の階級がわかったそう。
なので、すぐに天照大神の弟ってわかったから、なんですよね。
ここで、それぞれの神様のお名前をカタカナ表記にしているのは、実は、古事記と日本書紀で、表記している漢字が違うからです。
例えば、
クシナダヒメ
古事記→奇稲田姫
日本書紀→櫛名田比売
どっちも合ってる、間違っているということではなく、漢字から読み取るものが変わって来ますよね。
というわけで、カタカナ表記にさせていただきました。
ヤマタノオロチって何?
なんで、ヤマタノオロチから三種の神器が?
とか突き詰めていくと、面白いですが。。
そちらは、専門家の方にお任せします
ちなみに、私、子どもの頃は
ヤマタノオロチを
八又ノオロチだと思っていて
八つの又だと、9つの頭になるのに
なんで8つの頭なんだ??
と真剣に考えていました
ついに、出雲へ舞台が移ってきました!
次回は、スサノオとクシナダヒメの子孫となるオオクニヌシの有名なお話、因幡の白兎のお話です!