スサノヲとオオクニヌシ・その1

大国主

前回は、因幡の白兎により
オオクニヌシは、ヤガミヒメと結ばれた
というお話で終わりました。

めでたしめでたし、と言いたいところですが、
それが元で、
オオクニヌシは八十神の兄たちの恨みを買い、
兄たちに殺されてしまうのです。

なんと、2回も!!

けれども、
母神の助けにより、2度とも復活します。

「このままでは、本当に殺されてしまう。。」

そう危惧した母神は、
オオクニヌシに、
スサノヲのいる根の堅州国(ねのかたすくに)へ
行くようにいいます。

その指示に従って、オオクニヌシは出かけ、
スサノヲの娘、スセリビメと出会い、結婚します。

ですが、父親であるスサノヲ。

オオクニヌシが気に入らないので、次々と試練を与えます。

まず、一つ目

オオクニヌシを呼び出し、
蛇がうじゃうじゃいる部屋に連れていき、
こう言います。

「ここで寝なさい。」と。

オオクニヌシ、ピンチ!
そこで、スセリビメの助けが入ります。

「蛇が襲ってきたら、
この布を3回振れば蛇たちは逃げ出します。」

こうして、1回目の難を逃れます。

そして次の日。第2の試練

今度用意されたのは、ムカデと蜂がいっぱいいる寝室。

またまた、ここでスセリビメが大活躍。

ムカデと蜂の退治のための布を用意し、
オオクニヌシは眠ることができました。

こんなことで、スサノヲは諦めません!!

第3の試練は、
広い野原に音のする矢を打ち込み、
それをオオクニヌシに取って来させるというもの。

オオクニヌシは命令に従い、
野原に入って矢を探していると、

なんと!

スサノヲは、
オオクニヌシの周囲に火を放ちました。

絶体絶命のオオクニヌシ

けれども、今度はネズミに助けられます。

逃げ惑うオオクニヌシの前に
一匹のネズミが現れ、
地下の洞穴の存在を教えます。

試しに足でトントンとしてみると、
ズボッと足が抜けて、
地面の洞穴に真っ逆さま。

火の脅威からまぬがれ、
さらに、
探していた矢も一緒に見つかりました。

この時は、さすがのスセリビメも
オオクニヌシが亡くなったと思い、
葬式の準備をしていました。

それでも、まだまだ諦めないスサノヲ。

次の難題は、
スサノヲの頭のシラミを取ること。

実はこのシラミ、
ムカデだったのです!

そこでまた、スセリビメの登場。

椋木の実と、赤い土を授け、
オオクニヌシはこれらを口に含み、
唾を吐き出しました。

これを見たスサノヲ。

ムカデを引きちぎって唾を吐いていると思い、
「かわいいやつだ」
と思い、寝てしまったのです。

さて、ここまで読むと

娘を取られたくない、父親の逆襲

にしか見えないのは、私だけではないはず。

それにしても、どの罠も命懸けですごい!

さて、次回は・・・

やられっぱなしじゃないよ、オオクニヌシ。

オオクニヌシの反撃をお送りします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次