外山滋比古さんの
『思考の整理学』は
読んだこと、ありますか?
この本は、
娘が中学時代、
部活の先輩が紹介していて
興味を持ったのですが…
その中で、一番印象に残っているのは、
「朝飯前」の意味。
辞書を見ると、
1 朝食をとる前。
2 朝食をとる前のわずかな時間で
できるような、たやすいこと。
また、そのさま。
と書いてあります。
でも、
外山さんの本によると、
<朝ご飯を食べる前は、
最も頭が冴えて効率がいい時間>
だから、
<朝飯前に仕事や勉強をすると捗る>
という意味だと言うんです!
つまり、逆。
朝ご飯を食べる前だと、
頭が冴えているから、
普段以上の力が発揮できるということ。
だから、
外山さんは
朝飯前の時間(=頭が冴えている時間)を
長くしようとして、
朝ご飯の時間が昼に近づいていったようです。
朝型の生活にすることは、
生産性を高めるためにも、
必要なんだなあと
改めて思ったのと同時に、
「朝飯前」
これを英語に訳すとき、
どちらの意味で使うかで、
伝え方が変わってくるなあと
思いませんか?
普段、何気なく使っている言葉の意味、
少し気にしてみると面白いですよ♪
ちなみに、
江戸時代は、1日2食。
朝早く起き、
農作業を終えてから、
朝食を食べ、
その後は、
農機具の手入れなど
簡単な作業をして、
夕方、朝食の残りなどで
簡単な食事を済ませ、
寝ていたそうです。
昔の人は、
朝食前の効率いい時間に
1日の大切な作業をしていたんですね。