オーガニックとかコンセプトなど、
海外から入ってきた言葉は
「外来語」ですよね?
じゃあ、反対に、
日本から海外に出ていった言葉は
何というか、ご存知ですか?
「外行語」です。
国文国語研究所編集の本
で、この言葉に出会いました。
正直、この本は
眠れなくなるほど面白いわけじゃないけど、
最近の若者言葉「うれしみ」とか「やばみ」を
日本語の文法を基に大真面目に紐解いてたりするのは、
ちょっと面白いなぁと思うので、
興味ある方は読んでみてくださいね♪
(アマゾンの試し読みで十分かも…)
話を「外行語」に戻すと、
この言葉、
変換できないし、
ネットで探しても、
読み方すらわからないようなので、
あまり一般的ではないのかもしれません。
ですが、
『日本語の大疑問』によると
「オックスフォード英語辞典・第2版」(1989年)
には378の日本語が収められているとのこと。
そして、
古くは、1552年に、
フランシスコ・ザビエルの書簡に
bonze(坊主)という言葉が登場。
時代ごとに、海外へ渡った日本語を
一部、ご紹介しますね。
<江戸時代まで>
・samurai(侍)
・hara-kiri(腹切)
・katana(刀)
・matsuri(祭り)
・adzuki(小豆)
・miso(味噌)、shoyu(醤油)
<明治・大正・昭和初期(1945年まで)>
・geisha(芸者)
・ki-mon(鬼門)
・kendo(剣道)、judo(柔道)
・hanami(花見)
・tsunami(津波)
・sushi(寿司)
・tsukemono(漬物)
<昭和後期(1945年以降)>
・kogai(公害)
・zengakuren(全学連)
・ryokan(旅館)
・shabu-shabu(しゃぶしゃぶ)
・yakitori(焼き鳥)
公害や津波など、
あまりうれしくない言葉もありますが、
こうして見てみると、
<日本が世界に誇るものが外行語になっている>
そう思いませんか?
いつしか
「言葉だけ」が残って、
「旅館って何?」「祭りって何?」
というように
過去の遺物にならないよう、
日本のよい文化は、
次世代につなげていきたい。
そう思っています。