日時:2022年3月6日
場所:三富今昔村(埼玉県所沢市)
今回は、
静岡県沼津市より、
金剛寺住職の水田真道師をお呼びして、
「お彼岸」について
お話していただきました。
水田住職は、
姿こそ、坊主頭に袈裟姿で、
いわゆる「お坊さん」スタイルでしたが、
取り出したのはパソコン。
それもそのはず、
水田住職は、理系出身。
仏教をよりわかりやすく知ってほしいという想いから、
「パワポ説法」
と自ら名付け、
視覚に訴える講座をされているんです。
そして、
この日の最初の質問は
「死んだらどうなる?」
1. あの世に行く。
2. 無になる。何もなくなる。
3. わからない。
・
答えは、
「1. あの世に行く。」
あの世とは、
仏教の世界では「彼岸」と言います。
でも、小さい頃、
死んだら「天国」に行くって
聞きませんでした?
水田住職いわく、天国は、キリスト教の世界での話。
仏教では
死んだら「彼岸」に行きます。
その彼岸とは
「仏様の世界」のこと。
仏様の世界って
遠いような気がしますが、
実は!
生きているものは、
もともと「仏」なんです。
それが、
生きていくうちに
欲や道徳にまみれて、
仏性が隠れてしまうんです。
だから、
欲や道徳を取り除くことで、
仏になれる。
座禅や修行はすべて、そのため。
生きながら、「彼岸=あの世」に行くのが
お坊さんの世界。
水田住職の言葉で印象に残ったのは
「彼岸は自分の中にある」
という言葉。
だから、
彼岸は、遠い世界ではないとのこと。
さすがに、
一般人である私たちが
お坊さんの境地にいたることはできなくても、
お彼岸には、
もともと自分の中にある仏を
意識してみるのもいいのではないでしょうか?
そして今回は、
親子での参加ということで、
子どもからは様々な質問が出てきました。
「なんで、髪の毛を剃るの?」
という素朴な疑問から
「得意なスポーツは?」
と、お坊さんを身近に感じる質問まで。
普段の生活では触れることのない世界を体験することで、
子どもたちの世界が
少しでも広がったのでは?
と思う瞬間でした。